研究員紹介と役割

蓮沼 哲哉

【研究所の運営と研究の総括】

 地域において、スポーツは誰にでも、いつでもできる環境が用意され、個人で健康増進、体力向上に取り組むことができるようにすべきである。しかし、現代の生活習慣から、子どもから高齢者まで運動離れが叫ばれ、子どもの体力低下は重要な問題となっている。福島県では子どもの体力低下においては、震災から4年が経ち、震災の影響との関連についても考えていかなければならない。さらに地域スポーツとトップスポーツ、トップアスリートの関わり方についても、地域スポーツの発展には重要な役割を担うと考える。

 そこで、地域スポーツクラブの活動やそれを取り巻く環境とは、地域住民の世代を超えた交流促進や住民の健康増進、地域間交流や国際交流、さらには地域産業振興など多岐に影響を及ぼし、重要な役割を担っている。そこで本研究では、これまでの研究を柱に、引き続き「地域・クラブ・共生」型スポーツ政策への転換をコンセプトに、地域の自主的・主体的取組みを基本とし、理論と実践の両面からアプローチしていきたいと考えています。

 

安田俊広

【高齢者スポーツの開発と実践】

高齢者にとってのスポーツの意義は、第1に身体的な健康を維持することができること、第2に新しい社会的なネットワークづくりができること、そして第3に活動的な生きがいのある人生を送ることができることなどが挙げられる。そこで本研究では、高齢者を対象とした運動教室の実施が、住民及び地域社会にどのような便益、効果、影響を及ぼすかについて研究する。

 

小川宏

【ビーチバレーボールを活用した相馬市の振興政策〜常設コート設置の効果と課題〜】

2011年3月の東日本大震災以来閉鎖されていた相馬の海「原釜尾浜海水浴場」が、2017年、7年ぶりに海開きする際、大小様々なビーチバレーボール大会を開催して集客し海岸の復興につなげてきた。2020年、市の予算により常設ビーチバレーコートが設置されることになり、さらに海岸を活性化することが期待されている。この常設ビーチバレーコートを設置することによって、どのような効果をもたらすことができるのか明らかにするとともに、常設コート設置の課題(維持管理負担など)についても調査していく。

 

 

鈴木裕美子

【ユニバーサルスポーツの開発と実践】

身体的にハンディキャップを持った人、運動能力が低い人、幼児、肥満の子供、妊婦、在住外国人など、誰もが気兼ねなく参加できるユニバーサルスポーツの開発と実践を行う。